関ジャム/「これはやられた」とプロが思った傑作カバー曲~ジュピター 他

今回は、関ジャニ∞ が毎回様々なアーティストをゲストに迎え、ジャムセッションやトークを繰り広げる『関ジャム 完全燃SHOW』というテレビ朝日系列のテレビ番組(出演:関ジャニ∞、支配人:古田新太)より。11月11日放送の、プロが選ぶ傑作カバー曲特集が面白かったので取り上げたい。この回のゲストは、音楽プロデューサーの坂本昌之&テノール歌手の秋川雅史。いつもどおり敬称は省略します。番組情報は次のところ。
https://www.tv-asahi.co.jp/kanjam/backnumber/0159/

例えば、今年『ダサかっこいい』で大ヒットしたDA PUMPの「U.S.A.」。



実はオリジナル曲があった! 原曲はイタリアのミュージシャン、ジョー・イエローが1992年に発表した「U.S.A.」。DA PUMPの歌詞とは全然違っているが、日本人もイタリア人も「U.S.A.」に恋焦がれてる!?




番組で取り上げられていて興味深かったのは、ゲストの坂本昌之が手掛けた平原綾香のデビュー曲「ジュピター」。オリジナルはグスターヴ・ホルスト作曲の「木星」(組曲『惑星』より)の中間部分(下の映像の2:54から)。歌の無いインスト曲であるが、平原綾香が音楽の授業で聴いて、当時高校3年生の時に彼女自身がこの曲を歌いたいと発案したらしい。




私も「木星」の中間部分をテキトーなアレンジでMP3制作している。

ホルスト:組曲「惑星」Op.32~木星(中間部分)


(プレイヤーが表示されない場合は下のURLをクリックしてください)
https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/013/598/46/N000/000/000/holst_jupiter.mp3

さて、カバー曲の「ジュピター」であるが、坂本昌之の解説によると、カバーのテクニックとしては、原曲の3拍子を、途中からポップスっぽい4拍子に変えたそうだ。頭サビがクラシック調の3拍子で、Aメロからポップス調の4拍子に変更。曲の推薦者のコメントは、「クラシックをカバーすると多くはオペラベースになってしまう。この楽曲はポップスになりながらも、ダイナミクスも反映出来ているところがスゴイ!」(ギタリスト:中村タイチ)。

また、出だしのブレス(息継ぎ)にも秘密があるとのこと。当初坂本がイントロをどうしようかと悩んでいた。デモでは仮の状態で、最初にブレスがあり、その後に歌が続いていたが、当時のレコード会社の社長が「ブレスがカッコイイんじゃないか?」という話になり、出だしのブレスが誕生したそうである。




「洋楽カバーは訳詞がすべて」と発言する、もう一人のゲスト、秋川雅史が推薦したのは、フランク・シナトラの曲をカバーした布施明の「マイ・ウェイ」。英語では字余りが多くて歌いにくいが、日本語訳詞は流れるように歌え、クライマックスで歌詞も盛り上がる、という。秋川は基本は訳詞で歌わないが、この曲だけは訳詞で歌うそうである。



番組では説明がなかったが、フランク・シナトラの「マイ・ウェイ」も実はカバー曲。原曲は、フランス人歌手のクロード・フランソワが歌っていた 「Comme d'habitude」(いつものように)という楽曲で、夫婦生活のやるせない日常を夫がぼやいている歌らしい(笑)
「マイ・ウェイ」については以前のブログ記事に載せてあります。よければどうぞ。
https://8055.at.webry.info/201804/article_4.html

どんどん続けます。

尾崎豊の「I LOVE YOU」



宇多田ヒカルがカバー。推薦者であるピアニストの清塚信也は、「原曲に寄せるパターンのすばらしい作品。原曲のイメージを傷付けずに誰も幻滅させないように歌うのは難しい…。まさに名人芸。」とコメント。



清塚はさらにもう一人のカバー曲も推薦。それが中島美嘉の「I LOVE YOU」。「中島美嘉さんは原曲から離れ、新たな魅力を提示するパターンのボーカル。尾崎さんの声質と対照的な鋭い声が魅力の中島さん。アレンジで厚みを出し、声が映える曲に生まれ変わった。」とコメントしている。




椎名林檎の「幸福論」



この曲を男性ボーカルのレキシがカバー。「サビのコードを全て差し替え、切なさを演出して女性感UP」で、坂本昌之は大いに驚いたそうである。椎名林檎のエイトビートのロック感の強い世界が、コード進行を変えることにより、切ない感じが表現され、これだけ変えても全く嫌味が無い、と坂本はキーボードを弾きながら解説している。

レキシの幸福論のサビ部分はこちら。




それから、郷ひろみのヒット曲「GOLDFINGER '99」。推薦者は「サビのフレーズ A CHI CHI A CHI は郷さんが考案した原曲にない歌詞。郷さんの歌唱力やパフォーマンスがあって、本家に負けない存在感を生み出した。」(コーラス:今井マサキ)とコメント。




オリジナルは、プエルトリコ出身の歌手、リッキー・マーティンの「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」(原題:Livin' la Vida Loca)という曲。原題はスペイン語で、英語に翻訳すると「Livin' the Crazy Life」であり、クレイジーな人生を送ることを意味する(ウィキペディアより)そうだ。



やっぱり本家はカッコいい!たしかに“A CHI CHI A CHI ”は存在しないね(笑)

ついでに和訳付きの映像も紹介しておきます。



番組ではまだまだ多くの面白いカバー曲が取り上げられていたが、長くなったので今回はこの辺で…(^^)/


※続編の記事をアップ。番組で紹介されたカバー曲からCMで使われているものを取り上げました。
https://8055.at.webry.info/201812/article_1.html

"関ジャム/「これはやられた」とプロが思った傑作カバー曲~ジュピター 他" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント