NHK朝ドラ『エール』~乾杯の歌(歌劇「椿姫」より)&作曲家古関裕而の作品

現在オンエア中のNHK連続テレビ小説『エール』は、作曲家古関裕而とその妻の金子をモデルにして、波乱万丈の二人の生涯を描くドラマ。主演の窪田正孝とヒロイン役の二階堂ふみの演技が良くて、好感が持てます。毎日欠かさず…ではありませんが、時々楽しく観ています。

5月15日の放送回では、ヒロインが通う音楽学校のオペラ公演である「椿姫」のヴィオレッタ役を選ぶ第一次選考会で、ヒロインが歌っていたのが「乾杯の歌」。イタリアの作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディが1853年に発表した歌劇「椿姫」第一幕の中の劇中歌である。大昔に制作したMP3があるので載せておきます。オルゴールバージョン。

ヴェルディ:乾杯の歌(歌劇「椿姫」より)
YouTubeより。




さて、ドラマ『エール』の主人公のモデルである古関裕而(1909-1989)は、昭和時代の作曲家。本名は古關 勇治(読み同じ)。妻は声楽家で詩人の古関金子。気品ある格式高い曲風で知られ、現在でも数多くの作品が愛されている。生涯で5千に及ぶ曲を作曲したとされ、また、楽器を一切使わずに頭の中だけで作曲を行ったといわれる(ウィキペディアより)。

ここからは古関裕而の作品を聴いていきましょう。意外に作曲家が誰だか知らずに耳にしていた曲が多いかも。私もそうでした(^^;

・紺碧の空(1931年)

早稲田大学第一応援歌。ドラマでは応援団長の熱い思いに心を打たれた主人公が、1日で応援歌を書き上げるというストーリーだった。



・阪神タイガースの歌(六甲おろし)(1936年)

最初は作曲当時の球団名であった「大阪タイガースの歌」という標題だったらしい。



・若鷲の歌(予科練の歌)(1943年)

予科練生の成長を描いた映画『決戦の大空へ』の主題歌で大ヒットした。



・栄冠は君に輝く(1948年)

夏の全国高等学校野球選手権大会の歌。今年中止になったのは残念。



・イヨマンテの夜(1949年)

アイヌの「送り儀式(熊祭り)」をテーマとした歌。



・スポーツショー行進曲(1949年)

有名なNHKスポーツ中継のテーマ曲。



・モスラの歌(1961年)

映画『モスラ』の劇中歌。意味不明な歌詞だと思っていたが、実はインドネシア語でちゃんとした意味があるそうだ。次の新潟大学のサイトに訳文が記載されている。
http://www.iess.niigata-u.ac.jp/shoshu/mado/language/08indonesian.html



・オリンピック・マーチ(1964年)

1964年東京オリンピックの行進曲。曲の最後に「君が代」の旋律が流れて締めくくられる。



・ひるのいこい(1970年)

NHKラジオ番組『ひるのいこい』のテーマ曲。日本の農村の風景を彷彿とさせる不朽の昼メロディ!



それから、オリジナルではないが古関裕而が手掛けた有名な作品がある。それが日本の商業施設の閉店BGMとして定番の「別れのワルツ」という曲で、日本の唱歌「蛍の光」(原曲:スコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」)をアレンジしたもの。「蛍の光」は4拍子だが「別れのワルツ」は3拍子。この「別れのワルツ」は、もともと1940年(日本公開は1949年)のアメリカ映画『哀愁』の中で登場したのだが、原盤が存在しないため、後にコロムビアレコードが日本国内でレコード化するために、古関裕而に採譜と編曲を依頼したのである。

まずは元の4拍子の「蛍の光」(オールド・ラング・サイン)をMP3でお聴きいただこう。オルガンの音色で制作した。

スコットランド民謡:蛍の光(オールド・ラング・サイン)
そして、3拍子にアレンジされた「別れのワルツ」をどうぞ。発売時「編曲:ユージン・コスマン(EUGENE COSSMANN) 演奏:ユージン・コスマン管弦楽団」とレコードに表記されていたが、実際には「ユージン・コスマン」なる人物は存在せず、「古関裕而」の名前をもじったもの(ウィキペディアより)だったそうである。

・別れのワルツ



今回はこれにてお別れです(^^)/~

この記事へのコメント

カピバラ
2020年06月12日 00:13
古関裕而の作品、格調高く親しみやすくて良いですね。

朝ドラ、音楽家としてもドラマとしても楽しめます。

軍歌&応援歌も戦意を発揚されますし、士気が高まります。哀愁のある曲も上手で、天才だということが分かります。

ここのところの在宅勤務で、koukouさんもブログに力が入っており、士気の高さを感じます。上司に朝一番で報告だけして、あとはビールを飲みながらブログ作成?とはうらやましい!

こちらも日々在宅ワークですが、ビールは飲めず、コーヒーばかりです!

落ち着いたらまた一杯やりましょう。

それにしても、別れのワルツはしみるね!

これにてさようなら。
2020年06月13日 14:15
こんにちは、カピバラさん。お久しぶり!

いやいや、在宅勤務中は仕事の問い合わせが多いから、呑んでいたらモロバレです。お気楽な万年在宅勤務社長のカピバラさんと違って、監視が厳しいんですよ(笑)

まだ在宅勤務は続いていますが、最近は出勤が増えました。そうなると、ちょうど朝の通勤時間帯にあたる朝ドラ『エール』が、あまり観られなくなってしまったことが残念!今日、第11週の総集編を観ましたが、主人公(古山裕一)の父親が亡くなってしまいましたね。唐沢寿明が演じた味のある父親(三郎)の死に、ネット上では "三郎ロス" が広がっているようです(T_T)

ところで、ドラマの主人公のモデルとなった古関裕而の作品は、カピバラさんのおっしゃる通り、格調高く親しみやすいのいいですね。ただ、曲は知っていても、意外に作曲家が誰だが知らなかったりしていましたね。例えば、「モスラの歌」は、ゴジラのテーマで有名な伊福部昭が作曲したものだと思っていましたし、また、閉店BGMとして有名な「別れのワルツ」は、ずいぶん前のクイズ番組で、4拍子の「蛍の光」とは別物だということをやっていて、この曲の存在は知っていましたが、古関裕而が手掛けていたいたことは知りませんでした…(^^;

ちなみに閉店ナレーション付きの「別れのワルツ」をYouTubeで見つけました。これは沁みますね。URLを貼っておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=1Dp-ubqlGS0