カネボウ企業CM "I HOPE." ~唇よ、熱く君を語れ&ヤマザキ ロイヤルブレッドCM~ス・ワンダフル 他

カネボウの最新ブランドムービー "I HOPE."(出演:中島セナ 他) で使われているCMソングは、渡辺真知子の「唇よ、熱く君を語れ」のコーラスアレンジバージョン。40年前の名曲が再登場、いや~懐かしい!



YouTubeより。



この曲のウクレレ弾き語りでカバーしている映像を発見。これは味わいがあっていいね(^_^b




次は、ユーキャン運営通販ブランドのココチモ通販ショップ『カシオ 大人の楽らくキーボード』のCM。光る鍵盤で誰でも簡単に名曲が弾けると、現在盛んにCMが放送されている。そのCMで登場する曲が、ベートーヴェンの「エリーゼのために」とサティの「ジュ・トゥ・ヴ」(Je te veux、邦題は「お前が欲しい」とか「あなたが好き」等々)。CM動画は残念ながら見当たらないので省略します。

ベートーヴェン:バガテル「エリーゼのために」 WoO.59 イ短調
メロディーを聴けば知らない人はいないであろう、と思われるくらい超有名なピアノ曲。

エリック・サティ:ジュ・トゥ・ヴ
サティが酒場でピアノを弾いて生計を立てていた頃に、シャンソン歌手のために作曲したポピュラー・ソングで、のちにピアノ独奏用に編曲された。サティの人気曲。


それから、ヤマザキのロイヤルブレッドのCM「本当のおいしさ」篇(出演:松たか子)。使用曲はガーシュインの「ス・ワンダフル」('s wonderful)。



ミュージカル「ファニー・フェイス」のために書かれた作品。ちなみにタイトルの「's」は「It's」から「It」を省略したもの。制作したMP3はピアノ版。

ガーシュイン:ス・ワンダフル
YouTubeより。



もうひとつ。



ところで、この曲にまつわる面白いエピソードがある。十二音技法を確立させた20世紀を代表する作曲家アーノルト・シェーンベルクが、ナチス・ドイツから逃れて、たまたまガーシュインの住む近所に越してきたので、自宅に招いて一緒にテニスをしたところ、すっかり意気投合、大の仲良しになったらしい。ガーシュインが亡くなった際には、シェーンベルクが「自分にとってかけがえのない友人を失った」という弔辞を読んだほど。そのシェーンベルクにガーシュインが十二音技法を学びたい、と頼んだときに「ス・ワンダフルのような曲を作れる君は天才だ。十二音技法のことは忘れなさい」と言って断ったという。シェーンベルクは、ガーシュインの音楽と十二音技法は相容れないものと考え、やんわりと断った!?

十二音技法というのは何か。大雑把にいうと、1オクターブには12の音があるが、この12の音を1つずつ使って1つの音列を作り、音列を使い終わったら、またその音列を頭から繰り返すか、音列の逆行、反行、逆反行、移高…など様々なアレンジを加えて作曲する技法のこと。12音を均等に扱うことによって、調性感をなくし、伝統的な調性音楽に変わる新しい音楽表現のために考え出された技法のことである。

シェーンベルクの十二音技法で書かれた曲を聴いてみましょう。ピアノのための組曲 op.25(1921-1923)からプレリュード。



十二音技法について、「かえるのうた」を使って簡単明快に解説した動画があったので紹介しておきます。これは分かりやすいし、演奏も素晴らしい!



もし仮にガーシュインが十二音技法を習得し、その技法を使ってミュージカルを書き上げていたら、ちょっと面白かったかも。いや、あり得ないかな(笑)

さて、最後にガーシュイン自身のピアノ演奏(音源のみ)で「ス・ワンダフル」をどうぞ。



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