クレメンティ:ソナチネOp.36-1&サティ:官僚的なソナチネ

金鳥の蚊取り線香のCM、金鳥の渦巻「見えないところ」篇(出演:藤原竜也、竹本聡子)で流れている音楽は、ムツィオ・クレメンティ作曲の「ソナチネ Op.36-1」から第1楽章。CM情報は次のところ。
http://www.kincho.co.jp/cm/html/uzumaki_mienaitokoro/index.html

ムツィオ・クレメンティ(1752-1832)はイタリアの作曲家、鍵盤楽器奏者、教育者などで活躍。モーツァルト(1756-1791)とは同時代人で、皇帝ヨーゼフ2世の前で、2人は競演したこともあるそうだ。ソナチネ Op.36 の第1番はクレメンティの作品の中では最も有名で、ピアノ学習者にはお馴染みの曲である。

クレメンティ:ソナチネ ハ長調 Op.36-1 ~第1楽章



全曲(全3楽章)演奏動画はこちら。




このクレメンティの「ソナチネ Op.36-1」の有名なパロディ曲をご存知だろうか。それがエリック・サティ(1866-1925)が1917年に作曲した「官僚的なソナチネ」という作品。この曲の第1楽章もDTM制作したので、ここに載せておきます。

サティ:官僚的なソナチネ~第1楽章



サティの他の曲同様、この曲の楽譜にも詩が付いていて、官僚である役人が出勤するところから始まる。すごく大雑把な内容は次のとおり。

第1楽章;出勤の様子。彼は陽気に役所へ行く。満足して頭を振りながら大股に歩く。職場の肘掛け椅子に座った彼は、幸せな気分になる。

第2楽章:役所にて。彼は昇進について考える。彼は目を付けているアパートに引っ越すため、昇進して、いや昇進しなくても昇給になればいい、と願っている。

第3楽章:同じく役所にて。彼は、とある家で習ったペルーの古い歌を口ずさむ。隣のピアノがクレメンティを演奏している。なんて哀しいんだろう。彼は思い切ってワルツを踊る。何もかもがわびしい。頭の中では、ペルーの醒めた歌が再び浮かんでくる。ピアノは演奏を続ける。ああ、居心地の良い役所を去らねばならない。勇気を出して帰ろう。

YouTubeより。「官僚的なソナチネ」全曲(第1楽章0:00~、第2楽章1:04~、第3楽章2:39~)はこちらでどうぞ。



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