魅力的なハイドンの短調ソナタ ~ ピアノ・ソナタ第20番&第34番

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)は、ピアノ・ソナタを数多く(60曲以上?)作曲していますが、地味なイメージがあるせいか、あまり注目されることはないようですね。圧倒的に長調曲が多いですが、短調曲も何曲かあって、程良い緊張感がなかなか魅力的です。今回はその魅力的な短調曲をお楽しみください。

ハイドン:ピアノ・ソナタ第34番 ホ短調 Hob.ⅩⅥ-34~第1楽章



1784年頃の作品。憂いを含んだ豊かな曲想のソナタです。


ハイドン:ピアノ・ソナタ第20番 ハ短調 Hob.ⅩⅥ-20~第1楽章



1771年に作曲された作品。ハイドンの若かりし頃(といっても40歳前後くらい、つまりアラフォー・・・もはや死語?)、情熱や憂いを前面に押し出したシュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)期というのがあって、特に交響曲ではこの時期(1766年~73年頃)に異常に多くの短調曲が書かれています。このピアノ・ソナタも、疾風怒濤期の特徴がよく出ている作品で、特に後半の感情表出は際立っています。

この記事へのコメント

2010年08月23日 00:18
パパハイドン、地味なイメージですがお茶目な人物だったみたいですね。
私的には奥さんがたぐいまれな悪妻だった人!
短調ソナタを選ぶなんてKoUKoUさん、通ですねぇ♪
2010年08月23日 22:04
こんばんは、まゆみさん。
そうそう、ハイドンはお茶目でイタズラ好きだったようですね。ご存じかもしれませんが、聖歌隊の仲間の髪の毛(カツラ?)をチョン切って聖歌隊を首になったとか、その後、流しのバンドで生計を立てていた時に、人々が寝静まった真夜中の街で、大音量で音楽を演奏して逃げたとか、そういうお茶目なエピソードが伝えられています。また「驚愕」という交響曲は、当時、静かな緩徐楽章で寝てしまう人々を大音量で驚かせてやろう、というイタズラ心で作られたといわれる、お茶目なハイドンの面目役如といった作品です。
ところで、ハイドンの奥さんはワガママな悪妻で有名。相当な浪費家でもあって、その借財にハイドンも苦労したとか。そのせいか、ハイドンには浮気相手の愛人(楽団の歌手)がいて、どうも楽団員たち公認の仲だったそうです。ある時、その愛人との密会場所を、奥さんが嗅ぎ付けて乱入しようとしたことがあったんですが、パパ・ハイドンを守れ、と楽団員たちが体を張って阻止したというエピソードが残っています。ハイドンは、お茶目なだけでなく温かく誠実な人柄・・・浮気してるところは誠実じゃないかな?(^^)・・・で、楽団員からも非常に慕われていたことが伺えるエピソードですね。

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