鳥の鳴き声を題材にしている曲特集~ジャヌカン:「鳥の歌」 他

昔から、鳥の鳴き声を題材にして作られた曲は多くあります。身近な鳥の鳴き声は、創作意欲をかき立てるんでしょうね。今回は、私が制作した作品の中から、鳥の鳴き声に因んだ曲を紹介したいと思います。

1.ダカン作曲/かっこう

ダカン(1694~1772)はバロック期のフランスの作曲家。この鍵盤曲は、左手でカッコウの鳴き声の音型を奏でていきます。それにしても、カッコウの鳴き声の音型は、音楽でよく使われますね。ヨナーソンの「かっこうワルツ」、ドイツ民謡の「かっこう」、スイス民謡の「静かな湖畔」・・・などなど、有名な曲がいくつもあります。音楽で最も多く取り上げられる鳥の鳴き声というと、カッコウのそれではないでしょうか?
ところで、そののどかな鳴き声で人気のカッコウは、実は「性悪」な鳥としても知られています。どういうことかというと、オオヨシキリなど他の鳥の巣に卵を産み付け、その鳥にヒナを育てさせるのです。これを「託卵」といいます。しかも孵化したカッコウのヒナは、その巣にもとからある卵を蹴落とし、その親鳥が運んでくるエサを独占して大きくなっていきます。生まれたときからカッコウは性悪なんですな(笑)。カッコウにしてみれば、生きるために自然にやってることなので、別に性悪でも何でもないんですがね。

ダカン:かっこう


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https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/013/598/46/N000/000/000/122831137789016212191_daquin_kakkou.mp3

かっこうの鳴き声を模倣した音型が登場する有名な鍵盤楽器のための作品。


2.ラモー作曲/鳥のさえずり

ラモー(1683-1764)も、バロック期に活躍したフランス人作曲家で、たくさんの鍵盤曲を残しています。この「鳥のさえずり」は、鳥たちがさえずっている様子を描写していますが、賑やかながらも哀愁が漂っているような見事な音楽。バロック音楽の中の、オススメ・チェンバロ曲です。

ラモー:鳥のさえずり


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大昔に作った作品です。荒削りな仕上がりは、今も変わっていないかも(笑)


3.ジャヌカン作曲/鳥の歌

ジャヌカン(1485?-1558)は、ルネサンス期のフランスで活躍した、もっぱら世俗歌謡のシャンソン専門の作曲家です。アレレ、3曲ともフランス人作曲家になってしまった。フランス人は鳥の鳴き声好き?(笑)・・・話を元に戻すと、ジャヌカンの代表曲である「鳥の歌」の凄いところは、鳥の鳴き声を擬音的に扱っていることではないでしょうか?これはかなり斬新で、この擬音部分を聴いていると、まるで前衛音楽という感じです。

まずは鳥の鳴き声の擬音部分をYouTube動画で聴いてみましょう。非常にきれいなアンサンブルです。




次に私の制作したMP3を紹介します。金管四重奏版です。

ジャヌカン:鳥の歌


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ところで、4人?の『初音ミク』が歌う「鳥の歌」を発見しました。これは素晴らしい!日本語で歌っているんですが、深く感動しました。ニコニコ動画からです。



さて、この歌には何種類かの鳥が登場しますが、最後のほうでカッコウが出てきます。『あっち行けカッコウ・・・勝手に他人の巣に産み付けやがって』という歌詞は、カッコウの「託卵」の習性を知っていたから書けたんでしょうね。この時代には、すでにカッコウの性悪の正体はバレていた、ということですかね。とにかく、この辺の歌詞はグッドです。思わず笑ってしまいます。寝取られた男は、もしかしてジャヌカン自身なのかな?(笑)
他にも、お下劣な内容の歌詞がいろいろ。私も詳しいことはよく分からないんですが、何やら退廃した宮廷人やら聖職者なんかも風刺しているようです。まさにエロスと風刺の"アダルトリの歌"ですな(爆)

※ジャヌカンの「鳥の歌」をまた取り上げました。上とは別の映像も紹介しているので興味のある方はどうぞ。
http://8055.at.webry.info/201611/article_1.html

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