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zoom RSS バッハの肖像画に描かれた楽譜〜6声の三重カノン 他

<<   作成日時 : 2017/07/22 22:31   >>

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もう一月ほど前になってしまったが、テレビ朝日『題名のない音楽会』から「バッハの謎を知る休日」(6月25日放送)で、音楽室でお馴染みのヨハン・セバスティアン・バッハの肖像画に描かれている楽譜の謎を取り上げていて、なかなか面白かった。まずはそのバッハの肖像画はこちら。

画像


上の画像でバッハが手にしている楽譜が、本当に演奏可能な作品なのだ。この楽譜は、バッハが1747年に「音楽学術協会」に入会したときに提出したものらしい。作品は「6声の三重カノン」で、楽譜には3パートしか描かれていない。ということは3声か?と思いきや、残りの3パートは、楽譜が書かれている3パートを反転させて1小節ずらしながら演奏することによって、6重奏になるという見事な仕掛けになっている。

J.S.バッハ:6声の三重カノン BWV1076


(プレイヤーが表示されない場合は下のURLをクリックしてください)
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/013/598/46/N000/000/001/149898162189869714178_bach_canon_bwv1076.mp3

MP3は金管六重奏(トランペット×2、ホルン×2、トロンボーン、チューバ)の音色で制作。低音部から順番に演奏が開始されるように設定した。

YouTubeより。




『題名のない音楽会』から当該放送の番組バックナンバーは次のところ。解説や楽曲の一部が視聴できます。
http://www.tv-asahi.co.jp/daimei_2017/contents/Broadcast/0086/


番組では他に「6声のリチェルカーレ」も演奏されていた。この曲は、バッハ晩年の大作「音楽の捧げもの」の中の一曲で、超ド級フーガの音楽である。「音楽の捧げもの」を作曲するきっかけとなったのは、1747年の春、音楽好きのフリードリッヒ大王の宮殿を訪ねた時に、大王から与えられたハ短調のテーマによる。そのテーマ(王の主題)はこちら。

王の主題


(プレイヤーが表示されない場合は下のURLをクリックしてください)
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/013/598/46/N000/000/001/149917496216123302178_bach_bwv1079_thema.mp3

バッハは与えられたテーマをもとに、大王の前でフォルテピアノによる見事な即興演奏を行ったそうだ。ただし、バッハはそれで満足せず、後日、王の主題に基づくリチェルカーレ(フーガ)やカノン、さらにトリオ・ソナタを書き加えた作品を「音楽の捧げもの」と題して、これを大王に献上した。バッハが対位法技法を存分に駆使した大曲である。

3声&6声のリチェルカーレのMP3を制作しているので、載せておこう。3声はチェンバロ、6声は弦楽六重奏の音色で制作した。3声は躍動的で、6声は重厚感のある音楽だ。

J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV1079〜3声のリチェルカーレ


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http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/013/598/46/N000/000/001/149900316071485725178_bach_ricer3_2017.mp3


J.S.バッハ:音楽の捧げもの BWV1079〜6声のリチェルカーレ


(プレイヤーが表示されない場合は下のURLをクリックしてください)
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/013/598/46/N000/000/001/149948329246721891179_bach_ricer6_2017.mp3

「音楽の捧げもの」全曲演奏はこちら。
(王の主題は冒頭、3声のリチェルカーレは0:29頃〜、チェンバロ独奏による6声のリチェルカーレは14:13頃〜、そして合奏による6声のリチェルカーレは59:07頃〜)




6声のリチェルカーレは、後世、1935年にアントン・ヴェーベルンによってオーケストラ編曲されている。ヴェーベルンは、メロディを音色によって変化させる「音色旋律」というやり方でアレンジしており、これはひとつの旋律を分断し、いろいろな楽器の音色で繋げていく技法である。聴いているとボツボツと音楽が分断されたような感じで、たたでさえ暗い雰囲気の音楽が、さらに不気味さがパワーアップ…(*_*;

ヴェーベルン編曲の6声のリチェルカーレはこちら。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
さすがバッハになると、MP3制作にも力が入っているようだ。

普段から、このくらい頑張ってもらいたい(笑)。

何度も聞くと、やっぱり6声は味わい深くてよいね。チェンバロと合奏、どちらも甲乙つけがたい。

Koukouさん、今度、朝霞台駅の駅メロの主題で、3声と6声で曲を作ってもらえませんか?

その後私が重苦しいヴェーベルン風ではなく、ヴァーレーズ風に、サイレンを入れてさわやかに?編曲しますので!
イオニゼーション
2017/07/29 03:36
こんにちは、イオニゼーションさん。

力が入っていることがよく分かったね。バッハの曲になると熱中するんですよ。えっ、普段からこのくらい頑張れ?ハハハ、痛いところを突いてくるねぇ。勉強させていただきます(笑)

3声と6声のリチェルカーレなら、やっぱり私も味わい深い6声のほうに軍配を挙げるかな。3声も躍動的で好きだけどね。

それから、ヴァレーズの「イオニゼーション」の断末魔の叫びのようなサイレンが入った駅メロだと、みんな気が滅入っちゃってクレームの嵐になるんじゃないの?(^O^)
KoUKoU
2017/07/29 12:51

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